記憶をa世界へa未来へ——1,000の学校に、ヒバクシャの思いを
原爆、核実験、原発事故、劣化ウラン弾、ウラン鉱山などによるヒバクシャは、人類が生み出した愚かな現実の最大の証人です。広島・長崎の被爆80周年を越えた今、ヒバクシャの体験や証言という「人類の記憶遺産」をどう次世代へ手渡すかが問われています。
世界各地のヒバクシャの体験と証言を写真で伝える6人の写真家(森下一徹、伊藤孝司、桐生広人、豊崎博光、本橋成一、森住卓)の写真は、核や被ばくについて考える機会を提供し、破壊ではなく創造を、対立ではなく調和を目指す——すべてのいのちが輝く未来を創るための「対話の種」です。
言葉を超えて人の心に届くこの写真を、世界中の若者に見てほしい。写真を見た若者が感じ、考え、声を上げる。その声が次の誰かに届き、また次の声を生む。そうした反響の連鎖こそが、核に頼らない世界への確かな一歩になると、私たちは信じています。
2030年までに、世界の1,000の学校へ。旅は始まったばかりです。
なお、タペストリーの見本を、長崎県美術館での写真展「広島、長崎だけじゃない 世界のヒバクシャ」で展示します。
服部さんは16歳の時、見習い看護師として働き始めたばかりの広島の軍医部で被爆。死の淵にある人々を必死で看病しました。戦後は青森・宮城・福島・東京など各地で厳しい生活を送りながら、50代から語り部の活動を始め、30年以上にわたって被爆体験を伝え続けています。2013年にはピースボートで「非核特使」として世界各地を訪れ、核廃絶を訴えました。著書「『あの日』ピカドンが」(文芸社)。NPO法人世界ヒバクシャ展理事。埼玉県在住。
写真展の仕組み
タペストリーセットは、6人の日本人写真家が記録した約120枚の写真と写真家のプロフィールなどのタペストリーから成ります。展示方法は各校・図書館の創意工夫にお任せします。皆さんの展示の工夫をSNSやホームページで紹介し合い、アイデアを世界中で共有していきます。
森下一徹(広島・長崎の被爆者)、伊藤孝司(韓国・朝鮮人被爆者)、桐生広人(マーシャル諸島など)、豊﨑博光(世界各地の核被害)、本橋成一(チェルノブイリ)、森住卓(世界各地の核被害・福島)
サイズは、A1(幅60センチ×縦85センチ)とする予定です。
写真はあなたへ。思いは次の学校へ。
写真セットは、原則として無償で譲渡します。ただし、受け取っていただく際にお願いがあります。
譲渡の条件:
・年1回以上の展示を実施すること
・展示を見た若者の感想を記録・共有すること
・近隣の学校への巡回展示に協力すること
・展示の様子をSNSで発信すること
・次の学校・図書館へ広げる努力をすること
ペイフォワードの気持ちで※
タペストリーは、無償で譲渡しますが、理念に共感いただいた上で、善意のバトンをつなぎ、次の学校にタペストリーを届けるために、可能な範囲で費用のご負担をお願いしていきます。また展示をご覧になった地域の方々にも寄付をお願いしていただけると大変助かります。
※受けた「恩」や「善意」を、受けた本人に返すのではなく、別の新しい誰かに渡していく(送る)行動や考え方。善意の連鎖を生み出す仕組みで、日本では「恩送り」とも呼ばれます。
学校祭・地域イベントでの展示
写真セットは学校祭や地域のイベントでも活用できます。生徒が主体となって展示・解説することで、保護者や地域の方々にも世界のヒバクシャの現実を伝える場が生まれます。「学校への譲渡」は、同時に「地域への譲渡」でもあります。
図書館をハブに、地域へ広げる
学校だけでなく、地域の図書館をハブとして活用することも考えています。図書館に写真セットを譲渡し、地域の学校への貸出窓口として管理していただく形です。展示を見た地域の方々の感想や寄付が集まり、SNSでの発信が新たな学校を呼ぶ——図書館を起点に、写真は学校へ、地域へ、そして次の地域へと旅を続けます。世界的に図書館ネットワークは強固で、海外の学校への展開においても有力なパートナーになり得ます。
感想をQRコードから投稿してください
タペストリーの写真にはQRコードを付けます。スマートフォンで読み込むと、感想を投稿するフォームにアクセスできます。テキストだけでなく、声で感想を録音して送ることもできます。
投稿された感想は、現在構想中の多言語対話サイト「RESONO(レゾノ)」を通じて、将来的に世界中と共有される予定です。核被害地域の若者も、核保有国の若者も、同じ写真を見て感じたことを言葉にし、互いの声を聞く。そこからさらに学びを深め、それぞれの場所でのアクションへとつながっていく——そうした対話と行動のプラットフォームを、AIも活用しながら構築していきます。2026年秋以降、本格的な設計・開発へと進めていく予定です。
※「RESONO」はラテン語で「再び響く」を意味し、英語の Resonance(共鳴)の語源となった言葉です。
世界遺産との連携
京都の金閣寺・銀閣寺での実績をモデルに、各地の世界遺産と“人類の記憶遺産”としての世界ヒバクシャ展の写真とのコラボの機会を探っていきます。
共に歩む「仲間」を募集しています
拠点パートナー: 学校・図書館・地域団体で写真展を開催し、対話の場を作ってくださる方。
紹介パートナー: 海外の教育機関・図書館・現地ネットワークなどと繋いでくださる方。
支援パートナー: 写真セットの制作・譲渡費用などの寄付・協賛をいただける方。