◆世界ヒバクシャ展 15 周年THE HIBAKUSHAプロジェクト

世界の若者に平和の種を贈ります

世界ヒバクシャ展など核と被ばくを伝える様々なプログラムを集め、台北(台湾)で開催された「零核時代」は、若い人たちを中心に10日間で2万人近くが詰めかけ、大きな反響を呼びました。 

■こんな時代だからこそ、ヒバクシャの思いを世界へ

 

広島・長崎の原爆、核実験、原発事故、ウラン鉱山、劣化ウ ラン弾などは、世界中に数え切れないほどのヒバクシャを生み出しました。放射性物質は大 地を覆い、世界の海に広がり、動植物を汚染しました。被ばくによる健康への影響は、世代 を越えて続いています。私たち NPO 法人世界ヒバクシャ展は、2002 年の設立以来、6人の 日本人写真家による世界中のヒバクシャや核汚染の現場の写真を通じて、こうした核被害の 実相と、核のない平和で安全な世界を願う世界のヒバクシャの思いを伝えてきました。

 

創立者の写真家、森下一徹の病気療養による長期の活動中断を余儀なくされたものの、福島第一原発事故を機に活動を再開し、国内はもとより、台湾、韓国、ブラジルなど各国での写真展は大きな反響を呼びました。活動を通じて内外に様々な新たなつながりも生まれまし た。しかし、慢性的な資金難が続き、最近では事務所の維持も難しくなるほどの状況です。

 

NPO法人世界ヒバクシャ展は今年、設立15周年を迎えました。そこで「2020年までに世界100ヵ国で写真展を開催する」という設立以来の目標に立ち返り、ヒバクシャの思いを若い世代を中心に世界の人々に伝えるために、『THE HIBAKUSHAプロジェクト』をスタートさせました。プロジェクトを成功に導くためには、皆様のご協力が欠かせません。

ヒロシマ、ナガサキを経験し、福島第一原発事故を引き起こしてしまった日本人にとって、核の真実を伝えることは、世界の人々や将来の世代への責任です。皆様のご支援の下、以下の活動に取り組み、その責任を共に果たしていきたいと思います。

 

世界ヒバクシャ展の4つの取り組み

 

1 2017 年から 2020 年までの4年間に、世界100ヵ国で世界ヒバクシャ展を
  核とするイベントTHE HIBAKUSHAを開催
2 開催国には巡回展開催のために、写真パネルを長期貸し出し
3 写真展に合わせて、教育に活用できる各国語でのフォトブックを発行

4 上記活動を進めるための交流と理解促進のための拠点として、世界ヒバクシャ展
  の写真の常設展示場所を国内に開設